5月14日（日）母の日に開催した 「おととえほんのおくりもの 〜母の日に贈るピアノと絵本の小さなコンサート」は、111名のお客さまにご来場いただき、無事に終えることができました。

当日はあいにくの強い風＆雨のお天気、、みなさん来てくださるかなぁと不安に思っていましたが、会場に入るとたくさんの子どもたち！そして元気な笑顔！子どもたちからエネルギーをもらいながら、40分間、本当に楽しくお話＆演奏させていただきました。

1曲目ドビュッシーの「月の光」の演奏が始まったとたん、それまで少しおしゃべりしていた子どもたちがピタッとおしゃべりをやめて、じーーっと私たちのパフォーマンスに集中してくれた瞬間はとても感動しました（小さな赤ちゃんまで！）。

開演までは「子どもたちは本当にクラシックを聞いてくれるのかな？」「40分間集中してもらえるだろうか…」という不安もあったんです。

絵本はたっぷり6冊、そのうち4曲がクラシックでしたが、時には笑顔で、時には真剣な表情で音楽と絵本の世界に入り込んでくれました。子どもたちはやはり美しい音、豊かな言葉を聞き分ける耳を持っているのだなぁと強く感じた40分間でした。

絵本と絵本の間には、クラシックの簡単な説明も入れました。

「この曲はね、みんなが大好きなキラキラ星を、モーツァルトっていうとーーっても有名な音楽家が長くて豪華にしたものなんだよー」

「クシコスポストって知ってる？郵便馬車っていう意味なんだけど…」

簡単なお話だけれど、子どもたちの頭の片隅に少しでも残って、クラシック音楽に興味を持つきっかけになってくれれば、、というのが私たちの共通の願いです。

きょうは母の日の小さなプレゼントで、お花紙でつくったカーネーションを用意していました。会の終わりに子どもたちにプレゼントし、子どもたちはお母さんへそのお花を手渡してくれました。お母さんへ「どうぞ」と渡す子どもたちのはにかんだ顔、お花を受け取るお母さんたちの幸せそうな顔。ささやかなプレゼントだったけれど、心温まる様子をみることが出来て私たちも幸せでした。

去年の秋。石黒のピアノ室で「絵本とピアノを合わせてみよっか？」と思いついたことが、この活動のスタートでした。絵本の世界が音楽で彩られた瞬間はまるで魔法のようで…あのときの小さな感動を多くの人に伝えたいと、2人で準備をしてきました。派手な演出も、仕掛けもありませんでしたが、子どもたちの「感性」と「耳」を信じ、良質なものにこだわって作りあげたプログラム。111名ものみなさんに聞いていただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

また次のイベントでもみなさんと感動が共有ますように。誠実に活動をつづけていきたいと思います！

報告：enets 谷岡 碧